AIとICTの進歩的探求

AIの進化や革新的なテクノロジーにフォーカスし、わかりやすく解説していきます。

【AI】ハリウッドのストライキは、AIが一因?【ストライキ】

【AI】ハリウッドのストライキは、AIが一因?【ストライキ】

本日は、ニュースについての解説をしていきたいと思います。

ハリウッドのストライキの原因

ハリウッドでは、現在俳優たちによるストライキが起きています。

ストライキの原因は、次の2点です。

  1. 利益の公正な分配と労働条件の改善
  2. 生成AIについて

利益の公正な分配と労働条件の改善

利益の公正な分配と労働条件の改善については、動画配信サービスなどで多額の利益を得ているのに対して、俳優側に適切な報酬が還元されていないという問題があります。

生成AIについて

映画『マトリックス』の共同制作者であるリリー・ウォシャウスキー監督がAIの利用計画に懸念を示し、ハリウッドのスタジオと組合の契約に反対する発言をしました。

AIに関する契約書には、「生成AIによる成果物を「人物」とみなしたり、DGAの会員による通常の業務を遂行したりしてはならない」と規定されています。しかし、ウォシャウスキー監督はこの規定が不十分だと考えています。

AIの進化により、ディープフェイク技術を用いた映像や音声の作成が可能となり、その動きや仕草・表情などのデータさえ取得出来てしまえば俳優の代わりに動画にすることが可能になりました。(亡くなってしまった俳優の起用なども可能になっております)

ディープフェイク技術の懸念

ディープフェイク技術は、人工知能や機械学習の技術を用いて、リアルな見た目や声を持つ偽の映像や音声を作り出す技術です。この技術はエンターテイメントの分野での利用だけでなく、悪意のある情報操作の手段としても懸念されています。

ディープフェイク技術の進化により、真偽が判別しにくい映像や音声が作り出される可能性があります。

ディープフェイク技術の実例

既にディープフェイク技術を利用した実例が報告されています。例えば、俳優をスキャンしてAIで再現し、映画に使用するケースや、モーションキャプチャー用のスーツを使わずに動きを記録し、AIで処理することで動画を作成するサービスなどが存在します。

ディープフェイク技術の利用は、映像制作において新たな可能性をもたらす一方で、悪用や情報操作のリスクも伴うため、議論が重要となっています。

一般向けにキャプチャー用のスーツなしで、モーションキャプチャーを行えるAIサービスも存在します。

www.move.ai

このような進化を目の当たりにしてしまうと、ストに及びたくなるのもわかる気がします。

7/19時点で、交渉は決裂してまとまっておりません。

大きな団体の交渉の結果になるので、今後生成AIの取り扱いについて指標にもなる可能性があります。注視していきましょう。

本日のテックトークナビゲーターはここまでです。

また次回の記事でお会いしましょう。